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【動画】緊急オンライン集会:大学ファンドと国際卓越研究大学を問う 4月18日(月)18:15~


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大学ファンドと国際卓越研究大学を問う 緊急オンライン集会

 現在、国会に上程中の国際卓越研究大学関連法案が20日にも衆議院文部科学委員会の審議に付される予定です。大学ファンドの運用益を数校の国際卓越研究大学に投入するというこの法案は、戦後大学政策の曲がり角となるかもしれない重要法案であるにもかかわらず、いまだ法案の存在すらよく知られていない状況です。

 日本科学振興協会(JAAS)は研究力強化の真の道筋について「提言」を発表し、全国大学高専教職員組合は大学間の格差の増大について警鐘を鳴らす「見解」を公表してきました。稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワークは法案の廃案を求める「声明」を発表し、廃案を求める署名を呼びかけています。

 法案の問題点についての考え方がまったく同じというわけではありませんが、慎重な上にも慎重な審議を重なる必要があることを一致点としながら法案を検証いたします。

質疑に際しては議員とメディア関係者の方々のご発言を優先させていただきますが、どなたでもご参加いただけます。

日時:4月18日(月)18:15~19:15

方式:zoomによるオンライン方式

<プログラム>

1. ピアレビューの危機

石原俊 (現代高等教育政策研究会)

2. 生態系としてのアカデミアの破壊

榎木英介(一般社団法人科学・政策と社会研究室)

3. 大学再生のために大学ファンドはどうあるべきか

鳥畑与一(全国大学高専教職員組合)

4. 私物化される大学の現場

吉原ゆかり(稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワーク)

5. 質疑


主催:稼げる大学法案の廃案を求める大学横断ネットワーク

Blog: https://transuniversitynetwork.blogspot.com/

E-mail: trans.university.network@gmail.com

Change.org: https://www.change.org/kasegerudaigakuNO

問い合わせ先:電話03-6427-5902、FAX03-6427-5903(暁法律事務所)、090-8451-4709(指宿昭一弁護士)

コメント

  1. 議員とメディア関係者を優先というのは間違っているのではないですか。この活動こそアカデミアに害でしかない。

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    1. コメントをありがとうございます。確かに議員とメディアの発言を優先するというやり方は卑屈なところがあるかもしれません。法案を止めるために、どんな形での集まりが望ましいとお考えですか?あるいは法案の通過はやむなしとした上で、アカデミアの中でじっくり議論すべきとお考えですか?ぜひアイデをいただければと思います!

      削除
  2. 研究力強化にもなっていない。

    返信削除
  3. なぜ科学者の意見が通らなくなったのか、誰も聞く耳を持たなくなったのか、アカデミア研究者はよく考え、よく反省するべきだ。JAAS理事クラスもただ肩書きが欲しいだけで、これまでの学会や組織と全く変わらず政治家や官僚にすり寄るような活動をするのなら、その存在意義は全くない。弊害でしかない。JAASは誰の意見を代表して提言を出しているのか。ここのスピーカーらは誰の意見を代弁しているのか。研究者間で充分な議論はされたのか。多様な意見を聞くことはあったのか。研究現場から遠い外野が騒いでいるだけにしか見えず、全くもって疑問である。

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  4. こういう共産党みたいな運動は日本の大学や科学研究の推進にとても有害なので、やめて欲しいです。こういう運動があるために、妨害されて、ポストにもつけない研究者が多いのです。私は役立つことにつながる研究をやりたいですが、こういうことを実施する大学や研究施設がないです。

    返信削除
  5. アカデミアみんなが快適に研究できるような社会を復活させるために、ある種の組合を作って交渉を図っていこうとしていると思われるので、私はこのような活動に賛成です。「議員とメディアを優先」というのは優先順位の問題とTPOの問題であると私は解釈しておりますし、一般の方への周知と意見交換は別の機会になされる(orなされた)と見るべきと思います。このような運動があるために妨害されてポストにもつけない、というのは個人の責任の問題であり、それを予防したいのであればこのような活動に参加されなければ良いだけです。「迷惑だ」という狭い視野の意見で妨害されて良い活動ではなく、「やりたい研究ができる自由なアカデミアの未来」を守るため広い視野を有した大事な活動だと私は認識しています。皆様の活動を今後も応援しております。

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(以下の文面は コチラ からPDFでダウンロードしていただくこともできます) ○署名にご賛同ください!→署名賛同フォームは コチラ です   「稼げる大学」という言葉を聞いたことがありますか?  「稼げる!そりゃ、いいね!」と思われる方もおられるかもしれませんし、「大学の目的はそういうことなのかな…?」と首をかしげられる方もいるかもしれません。  それでは、「稼げる病院」「稼げる保育園」「稼げる消防署」はどうでしょう?  病院で診てもらう立場、保育園に子どもをあずける立場、救急車や消防車を呼ぶ立場からすれば、「いや、人手が足りないんでね…」と対応を断られたならば困ります。ところが、「稼げる」ことを重視する経営者の立場からすれば、稼げない施設を縮小・廃止することが「正しい経営判断」となります。そのツケを最後に支払わされるのは、施設を利用する市民です。  大学も、およそ20年近く前から、政府や産業界の圧力で、「稼げる大学」になれ!と求められてきました。大学における研究・教育が、結果的に新しいモノやサービスを生み出して「稼ぐ」ことに役立てば素晴らしいことです。ですが、研究・教育の目的は「稼ぐ」ことだけではないですし、すぐには「稼ぎ」につながらないことがフツーです。  難病や障がいに苦しむ人を救う可能性のあるiPS細胞にしても、多年にわたる試行錯誤の末に、多くの研究者の予想を超えたところで発見されたものです。それまでは「稼げない」研究でした。偶然とも見える発見や深い洞察には、研究者の側での長年にわたる観察、広い視野が不可欠です。人文系では歴史研究など「無用の長物」とみなされがちですが、世界情勢の変化におどろいてあわてて「ウクライナの歴史」を知ろうとしても、専門家の養成は一朝一夕にできるわけではありません。  いま、国会に「稼げる大学」法案が提出されています(法案の内容については、この呼びかけ文のあとに続く「声明文」をご覧ください)。これを考えた政治家・官僚・有識者たちは、自分たちが「目利き」となって「稼げる」研究を選び出し、そこに大規模な資金を集中的に投入してイノベーション(新機軸、技術革新)を実現するのだと豪語しています。ですが、社会にとって本当に必要な研究とは、研究者と市民の協力関係のなかで育んでいくべきものです。「目利き」を自称するごく少数の人々に評価されるた...

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