2023年12月12日
国立大学法人法「改正」案の強行採決に抗議します!
わたしたち大学横断ネットは、本日の参議院文教科学委員会における強行採決に強く抗議します。
今国会に提出された国立大学法人法の改正案は、運営方針会議に学長の重要な権限を移譲すると定めている点で、学内における民主的な意思決定の仕組みを根底から覆し、学外者による大学支配を可能とし、「大学の自治」さらに「学問の自由」を葬り去ろうとするものです。
それにもかかわらず、政府・与党はこのような改正を必要とすべき立法事実の説明をまともに行わず、法案の策定過程にかかわる公文書も断片的にしか提出しませんでした。法案の審議時間ひとつをとっても、この法案の審議過程そのものが日本における民主主義の瀕死の姿を映し出しています。資料の提示も、審議時間も明らかに不十分であるこいとが本日の委員会質疑の中でも浮かび上がったにもかかわらず、自由民主党・公明党・維新の会が審議を打ち切ったのは、採決の形式がどのようなものであったとしても、事実上の「強行採決」にほかなりません。
社会一般における民主主義の解体が大学における民主主義の解体をもたらし、大学においてさえ対話しない、議論できない風潮が社会における民主主義の解体をさらに促進しています。わたしたちは、大学人として、この負のサイクルに断固として楔を打ち込まねばならないと考えています。
わたしたちは本日の委員会における強行採決に強く抗議し、明日の参議院本会議で野党があらゆる手段を尽くして法案の成立に抵抗することを求めます。
大学横断ネット呼びかけ人一同
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